研究室スタッフ紹介

宇野和幸
宇野 和幸  uno kazuyuki
  • 「気配としての実在」を具現化すること、「ズレが産み出す実感」の違和感を炙り出すこと

金沢21世紀美術館<12visual points−明日への視線>

相変わらず、思い出したように何か月も前の記事をアップしています。
知人からは「あんまりまじめに更新してないですよね」とまで言われたけれど、まじめに更新はしています。まめにはしていませんが。

ということで、昨年12月の金沢21世紀美術館、ギャラリー点での展覧会の画像をアップします。
会場の様子を含めて、他の出品者の作品も紹介します。

まずは、私の展示会場。





今回の展覧会の展示作業は、金沢在住の石誠和先生、油画卒業生で現在金沢美大の大学院でブイブイいわせてる田中里実さん、以前勤務していた学校の卒業生で版画作家の広瀬ひかりさん、この3人にものすごくお世話になりました。彼らのおかげで無事に展示が出来たといっても過言ではありません。本当にありがとうございました。
ほとんどノープランで、作品を持って行ってから現場で考えるという、普段はまずやらない方法で展示に臨んだのですが、「何にも決めてないんだけど・・・画面の向きだけは揃えようかなと・・・」などと独り言とも雑談ともつかないようなことをしゃべりながら、手伝ってくれる3人に退屈させないように、そしてどうしたいのかをイメージしてもらえるように、作業の説明をしていきました。
すると・・・なんということでしょう!(ビフォーアフター風に)
次々と最初からしっかり計算されていたかのように作品の配置や展示方法が決まっていきました。
匠は紙に描いた絵画を厚みを持った層として扱うことで、美術館の空間をレイヤーとして存在する世界空間の一部として、さらには異次元にリンクさせてしまいました・・・みたいな。








12 Visual Points展・会場風景



この日の会場当番は佐野さん、山川さんでした。


他の出品作家の作品も紹介しましょう。


江波戸冽さんの作品。スピーディで大胆、豪快な作品です。
作品全体で、ある物語が構成されています。


遠藤竜太さんの作品。
ライトボックスに照らされて浮かび上がる、滲む痕跡のような形がそそりますね。


本田富美さんの作品。金属彫刻のように見えますが、漆の作品です。


飯沢耕太郎さんの作品。
写真評論家として有名な飯沢さんですが、飯沢さんといえばきのこ。なのですが、きのこの作品だけではありません。旅の記録的なコラージュ作品や自著も展示されて、飯沢ワールド全開です。


池谷明治さんの作品。展示作品の中である意味一番人気だった作品です。まるで観光スポットのように人が集まって、作品を背景に記念写真を撮ったり・・・。でも、その気分すごくわかります。


小森琢己さんの作品。12枚の版画(リトグラフ)をジョイントした大作。


モンデンエミコさんの作品。赤い糸で紙にドローイングした作品・インスタレーション。
実はこの展覧会のキーワードとして設定した<と>は、モンデンさんの作品ファイルを見せてもらっていた時に彼女の立体作品の背景に「と○○展」という会場の看板が写り込んでいたのが妙に気になって、「<「と」展>ってどう?」と提案したのがきっかけです。
本当は「とよた美術展」とかだったようですが、たまたま彼女の作品を画面いっぱいにフレーミングしたら、作品の両脇に「と」「展」の文字だけが入ってしまったということです。
が、まるで水戸黄門をのお付きの人たち、助さん格さんのようにその2文字が見えたのですごく印象が強くて、「これって、と展ってなんの展覧会なの??」と。
そこから話が膨らんで、というか、それらしい表現にということで、「<と>をめぐる12の考察」というもっともらしい言い回しにもっていったのでした。
大学の先生らしいでしょ?!・・・フフフ・・・


直野宣子さんの作品。ゆったりとした画面空間が展示スペースとしての空間も巻き込みながら広がっていくようです。


十時宏之さんの作品。風景、山々のイメージがこの作品を展開させています。


手前床面は佐野宏太郎さんのセラミック作品。奥の空間には私の作品。
佐野さんの作品は、全部のピースを合わせると一つの四角い立体になります。一見すると偶然できたヒビ割れのように見える溝は、とる地域の河川の形と相似形に作られているそうです。


山川麻弥さんの作品。淡い色彩の集積が重厚なさわやかさをジワリと放出しているようです。



私の作品と助手の中道さん、卒業生の林さん。
今回は遠くの会場なのに、京都からもたくさんの卒業生、在校生が来てくれました。
みんな、ありがとう。
    ・・・・勉強になっただろ。ん!?



金沢市内のギャラリー点でも小品による展覧会を同時開催。
オープニングパーティはこちらのギャラリーで行いました。





決して交通の便が良いとは言えない場所ですが、たくさんの人が来てくれました。
金沢でのギャラリー点の存在感を示すものなのでしょう。集まってくれた方達に土地の空気と活気を感じました。いろいろな場所でオープニングパティ―に参加しましたが、それぞれの地域で独特の質感・空気感のようなものがあるのを感じます。







会期中のワークショップについては、既に他のページで報告させてもらいましたが、改めて概要をご紹介。

ワークショップ「ガチャガチャアートトレード」

ガチャガチャアートトレードとは、参加してくれた人に会場で作品(缶バッジや、エコバッグペイント、ドローイングなど)を制作してもらいます。しかし、その作品は持ち帰らずにカプセルに入れて提供してもらうことになります。
そしてガチャマシンの中へ。

制作者は、作品提供と引き換えにガチャガチャ専用コインが1枚もらえます。

ガチャマシンにコインを入れてダイヤルを回すと・・・・。カプセルに入った誰かの作品が出てきます。
展覧会出品作家や宇野ゼミ学生達の作品、もちろんワークショップ参加者の作品も。
ガチャガチャを経由してのアート作品のトレードが行われるというワークショップです。



会場には事前に制作された、出品作家と宇野ゼミ学生達制作のエコバッグや缶バッジが展示されています。



学生作品のアップ。上の段は出品作家の作品。


小さな子供から年配の方まで、幅広い年齢層の方々が参加してくれました。
皆さんとっても真剣。そしてすごくイキイキと楽しそうでした。





あっという間に会場はいっぱいになってしまいました。


ザ・ガチャマシンガールズ、小松さん&坂上さん。(卒業後、元気でやってますか!?)
ワークショップの説明と「おめでとうございます!」の盛り上げ係。



みんなで記念写真。石先生も、卒業生の吉井さんも。
11/10/04

韓国での展覧会

パリ研修旅行記をまとめなければと思っているうちに、韓国での展覧会が始まり、いろいろたまっちゃったなぁと思っているうちに、友人のカメラマン寺崎氏から動画をYoutubeにアップしたとの連絡があった。

なかなか楽しい動画に仕上がっているので、興味のある方は是非ご覧ください。

http://www.youtube.com/watch?v=_ELtJ6iktTY
http://www.youtube.com/watch?v=GLpIftn1HYw
http://www.youtube.com/watch?v=iIMR90Jq3Ig
http://www.youtube.com/watch?v=r5fohu6G9A4
http://www.youtube.com/watch?v=rlA0U-4q1kc
http://www.youtube.com/watch?v=-yBPfs4Ec-w
http://www.youtube.com/watch?v=m0rM6Y1q6h0


10/10/31

Landscape of Fragment in NY

ニューヨーク、セーラムギャラリーでの個展の様子です。


会場風景


レセプション風景


オーナーのニコラスさん


現地在住の中里 斉さんと奥様にもいらしていただきました。
ちょうどNY研修中だった多摩美日本画の武田先生、
今回ご一緒した同じく多摩美油画の木嶋先生。

多摩美には「NY多摩美会」なる同窓会組織があるそうです。
いいなぁ、嵯峨芸もつくろう!NY支部。



NYの美大の学生たちと





NYでは、展覧会期間中にその作家が会場にいるなんてのはとんでもなくかっこ悪いことだそうだ。
だから、レセプションの時以外には画廊に来るな、と言われた。
作家に会いたければレセプションに来い、という設定になっている。
「作品を前にして作家に会える」という機会の価値を高める意図もあるそうだ。

そうか〜いつも安っぽいことをしてたのかぁ!と、ドキッとしたが、日本は別だから。ホッ。

レセプションはギャラリーにとっては大事なビジネスの場面。主役はギャラリー。
こちらはこちらで、いろいろな人が作品について質問やら感想やら、私の予算に合う作品はどこにある?など、結構忙しい。

10/06/16

「Landscape of Fragment」 ギャラリー睦 個展



Landscape of Fragment

断片の風景。 直訳すればそうなるのだろう言葉を今回の個展のタイトルとした。

一部分だけしか見えない絵画を目の前にした時、あるいは目にしている作品がそれの全体像ではなく、さらに広がる画面の一部なのだと気付いたとき、絵画の全容は観るもののイメージによって無限の可能性をもって広がっていく。
この展覧会では、それを積極的に取り込んだ制作・展示を行っている。

通常は会場壁面の中心に展示されるはずの作品は、ここでは壁面の隅に、天井の縁に、床に、ぴったりと寄せて展示されている。
展示空間の中で実際に見えている画面がその作品の全体ではなく、壁の奥に、天井の上まで、床の下へ、それぞれ続きがあるかのように感じて観てもらえるだろうか。見えていない、その奥の隠された(埋め込まれた)画面を、それを含めた絵画全体をイメージしてもらえるだろうか。壁の奥に続いてあるだろう絵を、天井のずっと上まで、床下のフロアまで続いている絵の一部をこの場で見ている、吹き抜けの空間をフレーム越しに眺めるような中空に居るような浮遊感を感じてもらえたら・・・。

その時には絵画は観る人の想像力に支えられながら、イメージも、スケールも、その度ごとに変化しながら新しい感覚を呼び起こしてくれるだろう。そして、展示の土台でしかなかった強固な不動の部屋の壁が、緩やかな浸透性を持った表皮のような可変の仕切りに感じられてくるのではないだろうか。壁の表面が波打ち際の揺らぎにも似た流動性・柔軟性を持って、部屋の空間が微妙に異質のものへと変化していく。

部分のみによる展示で作品は、絵画は成り立つだろうか。
そんな事を考えながら制作をはじめたような気がするが、壁を少しだけ操作して空間を作り変える、徐々にそういうことに意識の中心が向かっていたように思う。

そんな展示空間を私自身が一番楽しんでいるのかもしれない。

2009年9月





展示風景。ギャラリーは3つのブロックに別れている。








絵画の部分を見る。
実は画集などでは解説の為の部分拡大図を見慣れているし、自分自身の作品でも仮に立てかけて重ね置きした作品や、折れ曲がった雑誌の写真、画像編集中のコンピューター画面など、そういう場面には実はかなり多く接している。

作品のあり方としてそれがすごく気になりだしたのは、コラボレーションの作品を再展示した時のふとした思い付きがきっかけだった。
それは、平面作品(和紙)を展示した壁面全体にテーピングによるインスタレーションを施すといった作品だった。
展覧会終了後には平面作品上のテーピングは(はがれないので)そのまま残るが、展示期間中にはあった壁に直接貼られた部分のテープが無い状態になる。壁全体から和紙部分だけ・壁の一部を切り取ったような事になる。
再展示の際には、全体を再現しようと思っても、壁に直接作業されたテーピング(ドローイング)はもう無い。
だから、その切り取った壁を別の壁に移植するような、不思議な感覚を抱えた展示になる。
だったらいっそのことその部分は無いまんま、見えない部分は壁の中に埋まってしまっている事にしよう。そんな思い付きだった。
たまたま展示作業日に会場に行く事が出来ずに、展示の指示書だけを他人にゆだねたのも幸いしたのだろう。(ちゃんとに額縁がついた絵の隣りにそんな展示をしてしまう気まずさを、まったく意識せずに済んだ。)
















部分としての絵を描く。
この制作は意外なほど苦しんだ。実際に巨大な絵を制作して、その一部をトリミングして展示するのではなく、「部分として全体を制作する」のがこんなに大変だとは思わなかった。
要は構図の悪い絵を描くと言う事になるのだから。
しかもただバランスが悪い、いわゆるコンポジションのアンバランスさではなく、すてきな全体を感じさせる部分を、全体図として制作する。
まともな一作品を構想してから、その部分を描くのではどうしても単なる部分になってしまう。
それがなんとも、むずがゆい、難しい仕事だった。



オープニングパーティ。ここのギャラリーのオープニングパーティは豪華なんですよ(^^)v
遠くからもたくさんの方が来てくれました。ありがとうございました。

そういえば、会えなかったけど卒業生の奥本君も、遠くから来てくれました。ありがとう!

パーティーの合間にギャラリーの前庭に出てみると・・・

なんということでしょう!といった感じの、きれいな夕焼け空。


今回の特別出品作品。息子の夏休みの工作。
・・・・・・・実はこれが一番評判が良かった。
09/12/03

アートカクテルin笠間 ギャラリー桜

今回のアートカクテルでは、駅前の陶芸ギャラリー「ギャラリー桜」さんで展示させていただいた。


普段は陶器の展覧会ばかりなので、棚やテーブルに作品が置かれるのだが、今回は平面作品なので壁を中心に展示される。
せっかくなので、オーナーのイメージで陶器の作品を選んでもらってコラボレーション展示。
後半は陶芸作品を入れ替えて、急須作家の作品が並んだ。



オーナーの寺崎さんには、おいしいご飯、焼酎、デザート・・・・、たくさんご馳走になりました。
皆さんとても優しく、良くしてくれて・・・。
笠間を訪れた人たちが、ほとんどみんな「良い街だった!」「また行きたい!」と言うのは、笠間の人たちの温かさに触れているからなんだな。それがよくわかった。


学生たちの展示する店舗のすぐ隣の「常陽銀行」のウィンドウにも展示。
交差点に面した場所で、夜はライトアップされる。
09/12/02


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