研究室スタッフ紹介

宇野和幸
宇野 和幸  uno kazuyuki
  • 「気配としての実在」を具現化すること、「ズレが産み出す実感」の違和感を炙り出すこと

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投稿された月 September 2009

K'sギャラリー 個展

K'sギャラリー(東京・銀座)での個展。
会場は銀座1丁目の端にある、いくつかの画廊が入っている雑居ビルの中にある小さなギャラリーです。
展示室は平行な壁面の無い、ちょっと変わった四角形。面白いスペースです。
今回は、会場のスケールに合わせて小品展にしようと計画していました。安売りを見つけるとちょこちょこと買っておいた額に、あれこれと実験しながら楽しく制作できました。20数点の作品。


とはいえ、そこそこの大きさの作品も。これは約120cm×180cmの作品。


会場風景




09/09/30

油画研究室展「思考する視線」Vol.4

これまた、さかのぼってのUPとなりますが・・・・。

隔年で開催している研究室教員による作品展「思考する視線」。

展覧会会場の様子です。


左:イチハラヒロコ先生の作品 右:入佐美南子先生の作品

イチハラ先生は「コトバ」による作品です。言葉なので当然、読みます。読むのですが、詩を読むようには読めない。というか読ませない。しかも、音(イントネーションや強弱)を伴わないので、同じ「コトバ」でも思い描く状況はいくつにも広がっていくのです。
前回のこの展覧会のDMはイチハラ先生の作品を使わせてもらいました。そのときの作品は「美大の 教授の 作品か」というものでしたが、コトバの後にそれぞれが心の中で勝手に「?」や「!?」、「!!」、「・・・・」をつけて読んでいたようです。一見当たり前のような、たいしたことはないようなことかもしれませんが、実に不思議な、妙に納得させられる体験でした。
でも、コトバの意味や読む行為ももちろん重要な要素ですが、書体や配置などにきっちりこだわるイチハラ先生を見ていて、絵画(平面作品)なのに「読まされてしまっている」のだなぁと、その作品の持つ力と絶妙な作品構造にあらためて感動しました。


中野庸二先生の作品


堀井聰先生の作品


山本直木先生の作品

山本先生の作品は、写真ではちょっとわかりにくいだろうと思います。写真に撮りくい作品(インスタレーション)です。
デジカメで撮影後加工という画像で、何とかその雰囲気は伝わるかなとは思いますが・・・。
暗くした小さな室内に弱めの白熱電球、ガラス板に砂糖を使って描かれた肖像画がかすかに見えています。壁に立てかけられている4枚の砂糖肖像画。タイトルは「四者会談」・・・・・なるほど。手を抜かない創り込みが、ガラスのシャープさ・硬さ・脆さを際立たせ、砂糖が甘さ・儚さ・形成(あるいは崩壊)過程としてコントラストを持たせる、作品にシャープな緊張感を与えています。
・・・・・学生達の作品って手抜きや横着なことが目立ちすぎるよなぁ。
こういう緊張感のある作品を創ってほしいものだけどなぁ・・・・・でも、みんながそうなるとちょっと鬱陶しいかな・・・?!

09/09/30


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